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「野の花づくし 季節の植物図鑑 春・夏編+琉球・奄美 小笠原編」から (平凡社) 2019年

 

 

写真とエッセイで綴る日本の四季、撮影秘話やときどき撮影ポイントも。

さまざまな雑誌や新聞での連載をまとめたもの。

 

 

 

    八重山仙人草 ヤエヤマセンニンソウ キンポウゲ科 沖縄県西表島      婦人公論野の花ノート連載 2015/09/22号
 
     
 

 植物好きの知人に見せてもらったヤエヤマセンニンソウの写真にいっぺんに魅せられてしまい、その場で沖縄の西表島行きを決めた。花期は10〜11月。開花の知らせをしばらく待って、出かけていった。
 島内をあちこち探して。ようやく花と出合えたが、一瞬とまどった。思っていたのと、ちょっと違うような気がしたのだ。いつのまにか、私の中で花の印象が過剰なほどに美化されてしまっていたらしい。しかし、純白のシベを中心にチョコレート色の萼片という取り合わせはユニークで、存在感があった。
 センニンソウ属は種類が多いうえ、似たものが多く同定が難しい。しかし、分布域がバラバラなので、生育地に行けばたいていは見分けることができる。沖縄にはほかにオキナワセンニンソウ、ヤンバルセンニンソウ、リュウキュウボタンヅル、サキシマボタンヅルなどが分布している。